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★小悪魔はにぃ2。
はにぃシリーズです。
続くかどうかは不明ですが。



『そんな事云うなら枢先輩でも誘っちゃおっかなー』


優姫の人格が若干崩壊していますので
お気をつけあれ。
すんません・・・







『うーー』


『あ"あ"ーーー』


ある休日。

優姫はリビングのソファに寝転び、
ごろごろうだうだしながら変な唸り声を上げていた。
ダイニングテーブルには優姫よりも前にリビングに来ていた零が、静かに本を読んでいて。
優姫はソファの背もたれから身を乗り出して、全く相手にしてくれない零に向かい声を上げる。


『ねー、アンドロイドのケーキ食べに行きたいよ~。零ぉ~』


そう言うと零はチロリ。目線を優姫に投げる。
しかし何も言葉を発せずに再度手元の本に目線を戻した。
優姫は「ぷー」と口を尖らせると、ソファから離れ、零が座る前の席に移動する。


『甘いもの食べないと死んじゃうよ~』


くいくい。と零の腕の袖を引っ張ってみた。
零は服を引っ張る優姫の手に暫く目線を置くと、溜息を吐いて顔を上げた。
パタンと本を閉じる。


『へー。
そりゃ大変だな。(棒読み)』

『もー!
零は私がいなくなっても平気なのッ?!』

『・・・そんなに食べたいなら若葉でも誘えばいいだろ。』


零は眉間にシワを寄せると、顔を紅潮させている優姫を一瞥し、
自分の胸の辺りに手を宛て、顔を歪めさせる。


『甘いものなんて・・・うッ。軽く吐き気が。
俺を巻き込むな。』

『だって・・・
頼ちゃんとはこの前行ったもん。
それに・・・』


(零じゃないと・・・)


優姫は上目遣いで零を見つめ、掴んでいた服の袖口を離した。


『そんな事云うなら枢先輩でも誘っちゃおっかなー』

『・・・・・』


ほんの少しだけ零の頬がぴくりと動く。
優姫はそれを見ると微かに口角を上げた。
しかし、ふい。と目線を反らした零は再度本を開いてパラパラとページをめくり始めた。


『・・・良いんじゃないか。
アイツなら喜んで行くんじゃねぇの?』


(ンもーー)


優姫は思わずドン!とテーブルを叩いて腰を上げた。


『何でよー!
「しょうがねぇな 行ってやるか」
って言ってよ!
死んじゃうヨ 早くしないと死んじゃうんだから!
零のばか~~ッ』


優姫は零の袖口を再度掴むと、先程よりも強い力でぐいぐいと引っ張る動作を繰り返した。
その力に引っ張られ、零の腕がぶらんぶらんと上下する。
同じ様に零が持っている本も上下に大きく移動した。
首を縦にふらなけば、何が何でもその動作を続ける気の様だ。


『ぉ、おい・・・やめろっ・・・
わかった・・・
わかったから服を引っ張るな!』

『ホント?!やったー!』


優姫は零の服を離すと両手を挙げて喜んだ。
零はぶすっと若干頬を膨らませ、軽く伸びた袖に手をやり服を伸ばす。


『玖蘭枢を誘うンじゃないのかよ』


零は眉を潜めてぽそりと呟いた。










『おいしい!ね!零!』
 
『ぁあ よかったな。』


無理矢理連れて来られた零は
テーブルに頬杖を着いて優姫を見遣った。
思った通りの甘ったるい香りが店内に充満している。
尚且つ、休日の昼過ぎとなれば周りは女性で一杯だ。
零は思わず溜息をついて珈琲を口にする。


『もうね!本当にね!
定期的に デートに・・・ あ。』


優姫は口に手を当て零を見た。
零も思わず目を見開いて優姫のそれに目線を合わせる。


『定期的に甘い物食べに連れてきてくれないと死んじゃうんだからね!零』

『おい。なに何事もなかったかの様に言い直してんだ。
それに言い直しても聞こえてる。
・・・・・・お前本当はこの前の事も覚えてるんだろ?』

『え?何の話?』

『だからっ 寝ぼけてデートの・・・っ』

『え?デート?』

『・・何でもねぇよっ・・・』


ぷいと横を向いて珈琲を口にする。
零の眉間の皺は濃くなるばかりだが、心なしか色付いた感のある表情に優姫は隠れて笑みを零した。













店を出た二人はどちらともなく並んで歩を進めた。
零は優姫がいる反対の方へ顔を逸らしながら。
そんな零の様子に目を配りながら、
優姫は少し背伸びをして身体を零に近付けた。
口横に手を当てながら内緒話の様に声を掛ける。


『えへへ。
連れてきてくれてありがとうね、零。』


それに反応して横の優姫へと顔を向ける。
嬉しそうに笑顔を向ける優姫に、零は居心地悪そうに顔を歪めさせて視線を外した。


『・・・別に、俺は・・・』

『ねぇねぇ。 
次はあそこのお店に行こうね!』


優姫は歩きながら零の腕をくいくい。と引っ張り、先にある洋菓子の店に指を差す。


『はぁっ?!また行・・・』


優姫の差した指の先に目を向けた零の言葉が途中で途切れた。

不意に。
優姫の右手が零の左手を繋ぎ留め、重ねられたその場所に熱が灯る。
零は目を丸くさせて、そのまま優姫へと目線を落とした。
隣で少し頬をピンクに染めながら
ニコニコと笑みを零し、零の手に指を絡めさせると更に強く握りしめる。


『・・・・・』

『えへへ』


零は繋がれている手を見遣った。
絡む指も。優姫の小さな手も。
自分の指に力を込めれば、それに応える様に繋がれた細い指が動いた。

この温もりはくすぐったいけれど
どこかあたたかくて安心する。


(デート・・・)


零は無意識に指で優姫の手の甲を撫で続けた。


(確かにデート なのかもしれないな・・・)


ぼんやりと手の温もりを堪能する零に、優姫は思わず顔を火照らせた。

手を取ったのは自分なのに。
無意識なのか、先程から無言で執拗に絡められる指がいつもの零とは違う様で。
顔を上げていられない。
優姫は思わず頬に手を当てた。



『俺も・・・
定期的に塩ラーメン食べないと死ぬかもしれない。』

『・・へっ?』


優姫は思わず間抜けな声を出して顔を上げた。
零は先程よりも柔らかな表情で優姫を見ている。


『たまには良いだろ。
俺だって食べたいもの位 ある・・・』

『うんっ うん!!』


遠回しにデートの約束をした優姫と
同じ様に遠回しに約束をする零。
優姫は満面の笑みで零に頷いてみせた。


『塩ラーメン食べて帰ろう?
それまでこのまま手を繋いでデートしても良い?』

『は?』


零はそう言われた事で、ずっと繋がれたままでいた左手に
改めて意識を覚醒させた。


『ッ!!!』


ビクリ。手を震わせて離そうとする零に
優姫は離すまいと両手で掴まえる。


『だめ。離さないんだから!』


真っ直ぐに向ける優姫の大きな瞳が
全てを捕らえる様に。







小悪魔はにぃ。





お前に
翻弄されるのも
悪くない。

零は微かに笑みを零した。















20100511-------------》》
少し哉太病が出ている気が
しないでもないよ・・・(笑)

何の縛りも無ければ零たんも恋愛に目を向けてくれるかなっ
うふふ


でも零って何となく恋愛の意識がない気がするんだよね

優姫は大事 好き 愛おしいて感じてるけど
その感情は恋愛感情だと思ってないと言うかわかってないと言うか認識してないと言うか関係のない物だと思っていると言うか

つまり鈍いの!!!
(妄想爆発)

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