「零・・・」
「ンぁー・・・」
「零」
「ン。」
「デート行こ。」
耳元で囁かれた言葉の後に、軽く息を吹きかけられ。
リビングのソファでうたた寝していた零は
「ぅあッ!」
と思わず声をあげ、ビクリ。と身体を弾けさせて上半身を起こした。
元凶であるソファの横には、零の反応に置いてかれた状態の優姫が、
口元に手を添えた格好できょとんとしており。
一呼吸置いて零の方を向くとニコリ。と微笑みを返した。
零は耳元に手を当て、優姫を睨み返す。
「おッ前・・・何して!!」
「だからぁ。今日もまたデート行こ!」
優姫はにこにこと笑みを零しながらそう云うと
零が半身を起して空いた隣のスペースへと腰を下ろした。
背に座った優姫に何となくビクリ。と反応を示すと
思わず姿勢を正して背もたれに背中を移動させる。
「デ、デートなんかした覚えはない」
「したよ。昨日だって夜の校内デートしたでしょ」
「校内って・・・・・あれはただの見回りだ」
「先週だって街にデート行ったじゃない」
「あれはただ・・・塩ラーメン食べに行っただけだろ」
ずんずんと零に寄りかかって主張してくる優姫と
それに合わせる様にちびちびと後ずさりする零。
(一体、これはどうなってんだ!)
顔を引きつらせ、迫ってくる優姫から零は顔を反らした。
しかし今日の優姫はそれすらも許さない様で。
ガシリ。零の顔を両手で固定すると、グキリ。と音がするように
勢いよく優姫の方へ向けさせた。
「こら!顔を反らさない!」
「!!!」
零は眉間にしわを寄せると観念したように目線を優姫へ合わせる。
優姫は満足したように目を細めさせた。
「お前・・・ 本当に優姫、なのか?」
「優姫だよ。本当に優姫だよ」
そう云うと優姫はゆっくりと零の肩に顔を埋める。
「だから、デート・・・・行こ う ね ぜろ・・・」
零に身体を預けさせたままピクリ。とも動かなくなった優姫に零は
おそるおそる手を伸ばす。
「・・・・優 姫 ?」
「・・・ふ ンー・・・・くー」
「・・・・・・・・(寝ぼけ て ?)」
小悪魔はにぃ。「お前、絶対わざとやってるだろ!(怒)」
「え。何が?」
目を覚ました小悪魔は何も覚えていないと云うオチ。
-------->20100505
何となくで浮かんじまった小話。
DSの最後のデート話の零たんの反応が結構好きなんだ。(笑)
つか 寝ぼけるにはムリがあるだろ。
(酔いオチと云うのもありだけど
はにぃシリーズなので若干わざとと云うニュアンスが(笑))

PR